石綿スレートとは
(1) 石綿スレートの定義
石綿スレートとは、石綿とセメントを主要原料として抄造、圧搾成形した板である。
JIS A 5403 によって規定され、波板には小波、中波、大波、リブ波 各種が、ボードには フレキシブル板、平板、軟質板、下見板が、またそれぞれに着色化粧板がある。
石綿とセメントのほかパーライトを配合したものに JAS A 5413 石綿パーライト板。また、JIS A 6302に吸音用あなあき石綿セメント板がある。
このほかに石綿スレートを両面材とし、石綿スレートにあるいは他の防火材料、しゃ音材料を断熱材料、心材としたサンドイッチパネルがある。
(2) 石綿スレートの特徴
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@ 耐火 |
建築基準法上不熱材料、防耐火構造材料であり、内装不熱化用材料である。 不燃第1号 石綿スレート 不燃第2号 化粧石綿スレート 基材同等 経師・塗装など現場化粧仕上げも下地が石綿スレートなら基材同等不熱である。 |
A 耐水 |
耐水性にすぐれ、かつ、乾湿による伸縮も少ない(木材の1/10〜1/20 程度)。 |
B 耐候 |
耐久性、耐候性にすぐれている。日光や風雨にさらされても腐らずながく本質を保持している。 |
C しゃ音 |
しゃ音性、断熱性にすぐれている。 外壁、間仕切り壁などにきわめてすぐれたしゃ音構造・断熱構造がある。 |
D 軽量 |
軽量で強じんである。 |
E 施工容易 |
施工容易で工期が短縮できる。 |
F 耐虫害 |
防蟻、防そ(鼠)材料としてすぐれている。 |
G 耐腐食 |
表面が平滑であるので、そのまま仕上げ材として用いられる。 |
H 経済的 |
諸性能のバランスがとられていて、かつ、経済的な材料である。 |
石綿 関連部材の内訳
@ 石綿スレート
セメント及びアスベストを主原料とし、若干の混和材料と適量の水を加え、(石綿・重量比率15〜30%)抄造して板状に成形した後、所定の含水率になるまで乾燥させたものである。一部にオートクレーブ処理したものもある。形状を大別すると波板とボードがあり、さらに波板は小波、中波、大波、リブ波に分かれ(石綿・重量比率25〜35%)。ボードではフレキシブル板、軟質フレキシブル板、平板、軟質板に分かれる。
A 石綿セメントパーライト板
石綿セメント板の軽量化を図るため、主原料にパーライト(重量比20〜25%)を加え、セメント及びアスベストとともに抄造成形したものである。かさ比重により、0.8石綿パーライト板と1.0石綿パーライト板に区別されている。
主に、天井及び壁の下地材として使用されている。
B パルプセメント板
セメント、アスベスト等の無機質繊維材料、パルプ、パーライト及び無機質混合材を主原料とし、抄造成形したものである。昭和20年代に、九州地区を中心に製造が開始され、その後各地での生産も行われるようにはなったが、現在でも生産量の約45%程度は九州地区で占めている。
軽量で加工性がよいこと、及び吸収性があることから、主として内壁、天井、軒天井等の内装材に用いられている。
C 石綿セメントけい酸カルシウム板
石灰質材料(セメントも含む)、ケイ酸質原料、アスベストを主原料とし、抄造成形してオートクレーブ処理したものである。石綿セメント板に比べて軽量であること、及び寸法安定性に優れていること等の特徴がある。内装下地材として使用されている。
D 化粧石綿セメント板
フレキシブル板、軟質フレキシブル板、平板等の表面に化粧を施したものである。主に、内外装仕上げ材として使用されている。
E 石綿セメントサイディング
材質からみると、石綿セメント板系、石綿セメントケイ酸カルシュウム板系、スラグ石膏板系に分けられる。形状からは、平板サイディング・波形サイディングに分かれる。
化粧の有無からは、普通サイディング、化粧サイディングに区別される。その用途は、住宅に限定されることなく、公共建物、工場、倉庫等広く用いられる。
F 住宅屋根ふき用石綿スレート
セメント及びアスベストを主原料とした屋根ふき材で、主に野地板下地の上に施工する住宅用の石綿スレートである。基盤となる石綿スレートの原料に着色材料を混入して板の全部又は表層部を着色したものや、基板の表面に印刷、塗装、吹付け、焼付け、凹凸を付ける等の化粧加工を行うものが多い。
G 化粧石綿セメントケイ酸カルシウム板
石綿セメントケイ酸カルシウム板を基板とし、その表面に印刷、化粧紙の張り付け、吹付け塗装等の化粧加工を施した板である。主として、内装仕上げ材として使われている。
H 合板補強石綿セメント板
石綿スレートのフレキシブル板と合板を接着した板である。石綿セメント板の耐水性、防火性、及び合板のもつ可とう性、耐衝撃性、曲げ強度に優れた特性を兼ね備えた材料である。主として住宅の外装用に使われている。フレキシブル板の種類により、普通板と化粧板がある。
I 石綿スレート・木毛セメント板
木毛セメント板を芯にして、その両面又は片面に石綿スレートのフレキシブル板を接着した板である。主として外壁材、屋根下地材、間仕切材として使われている。
フレキシブル板の種類により、普通板と化粧板がある。
J スラグ・石膏板セメント板
スラグ、石膏等を主結合材とし、アスベスト・ガラス繊維等を補強材として抄造成形したものである。高炉スラグ・排煙脱硫石膏等を主原料とし、資源の有効利用を図る点で注目されるものといえる。結合材の配合割合等により、比重が0.7〜1.7程度のものまで製造できるが、JISでは0.8板、1.0板1.4板の3段階に区分されている。
このうち、軽質・中質板は内装用として使用されることが多い。1.4板は防水処理を施すことで外装材としても使用される。
K 吸音あなあき石綿セメント板
フレキシブル板・軟質板に穴あけ加工したものである。
L 押出成形セメント板
アスベスト、セメント等を主原料として、水を加えて混練し、押出成形機によって製造するものである。自由で複雑な中空断面で、厚さが10〜100mm程度の板材である。アスベスト含有率は、15%程度といわれている。
M ビニル床タイル
塩化ビニル樹脂に、アスベスト・炭酸カルシウム等の充填材を配合して成形 されたものである。一般事務室・店舗等の床に広く使われている。アスベスト含有率は5〜20%程度といわれているが、昭和60年から製造中止となり、ノンアスベスト製品が主流となってきて
(ご注意)人体被害により、生産及び販売が、下記の通りに変更となりました。
平成16年(2004年)10月1日以降は、原則として全製品が「無石綿(ノンアスベスト)の波形スレート」に変更(切替)することになりました。
平成17年7月1日
有限会社 林間スレート工業